中鎖脂肪酸100%の油のことをMCT(Medium Chain Triglyceride)といいます。中鎖脂肪酸は、ココナッツなどヤシ科の種子の核の部分や、母乳などにも含まれている安全な天然成分です。今話題のココナッツオイルには、約60%の中鎖脂肪酸が含まれています。
ポイントは、「脂肪酸の長さ」。中鎖脂肪酸は、その分子(脂肪酸)の長さがキャノーラ油やラードなどの一般的な油である長鎖脂肪酸の約半分なのです。この脂肪酸が短いことで、長鎖脂肪酸と代謝経路が異なります。全身に運ばれる長鎖脂肪酸と比べて、中鎖脂肪酸はすぐに肝臓に運ばれてエネルギーとして分解されるのです。つまり、余分に体内に貯蔵することがないため、肥満になりにくいのですね。