油の発煙点とは、ずばり、「油脂を加熱していくときに煙が発生する温度のこと(出典 https://ja.wikipedia.org)」です。発煙点が高ければ揚げ物にも使えますし、逆に低ければ向きません。また、発煙点は油脂の精製度合いとも大きな関係があり、基本的に精製度が高いと発煙点も高くなる傾向があります。家庭での揚げ油としてメジャーなサラダ油の多くは精製済みで、200~230℃が発煙点とされています。気を付けたいのは、劣化した油は発煙点が下がるということ。古いものや揚げ物をした後の油の再利用には、十分注意しましょう。
いつもの調理油を見直して、ヘルシー生活へ
みなさん、普段の炒め料理や揚げ物に、どんな油を使っていますか?
このサイトでは、正しい油の利用法や適正摂取量などを紹介しながら、健康美容へ繫がる「オイルのあれこれ」をお伝えしてきました。今回のキーワードは「油の発煙点」。オイル選びのヒントになればうれしいです。
油の発煙点って?

主要な油の発煙点
では、スーパーなどで手に入りやすい、主要な油の発煙点を見てみましょう。
※発煙点は同じ種類の油でも精製度合いやメーカーによって微妙に異なります
精製された菜種油:204℃
精製されたコーン油:232℃
キャノーラ油:204℃
ラード:182℃
エクストラバージンオリーブオイル:160℃
ごま油:210℃
ココナッツオイル:177℃
アマニ油:107℃
調理油におすすめの油は?
上記の発煙点一覧を見ていただくと分かるように、悩ましいのは、無精製で比較的栄養価が高いと言われているオイル類が、概ね発煙点が低い傾向にあるということです。
ただ、その中でも注目なのは『ココナッツオイル』の177℃。
ココナッツオイルについては、「MCT」や「オイルプリング」のページでも度々紹介してきました。ラウリン酸が豊富で、健康美容効果の高いココナッツオイルは、積極的に摂取したいオイルの一つ。果実という印象から、なんとなく普段の料理に使うイメージが薄いと思われがちですが、実は、調理油としても利用できる、とっても使い勝手のいいオイルなのです。炒め物はもちろん、揚げ物レシピで最もよく見かける中温(170~180℃)での調理にも耐えられのですから、うれしいですね。
今まで使っていた調理油をココナッツオイルに代えて、ヘルシー生活の第一歩を踏み出してみては。
